1. HOME
  2. 用語集&コラム
  3. 債券金利と債券利率、債券利回りについて

債券金利と債券利率、債券利回りについて

債券金利と債券利率、債券利回りについて

債券の基礎知識


債券、債券金利、債券利率、債券利回りについて紹介しています。

債券とは

債券は、国、地方公共団体、企業、または外国の政府や企業などが一時的に、広く一般の投資家からまとまった資金を調達することを目的として発行するものです。資金調達するために発行するという点では、株式と目的は同じですが、あらかじめ利率や満期日などが決められて発行される点がちがいます。債券を購入すると、定期的に利率分の利子を受け取ることができます。そして、満期日を迎えると、額面金額である償還金を受け取ることができます。

このように債券は、満期日に額面金額が返金されることが約束されていますので、安全性の高い金融商品です。よって利子収入を目的に資産運用をすることができます。

また2年~10年といったようにあらかじめ決められた満期日までまつことなく、マーケットで売買することも可能です。マーケットにおける債券の価格は、日々変動しています。途中売却することにより、利子収入以外に、購入価格と償還金との差額金を得ることができることもあります。

債券金利 とは

債券の金利は一般的に固定金利です。それに対して、市中の金利は毎日動いていますから、変動金利です。債券の固定金利と市中の変動金利のギャップを解消するのが、既発債券の価格変動です。

金利が固定されている債券が、変動する市中(流通市場)で流通していくために、債券自身の価値を変えていくということです。債券は100円で発行されますが、発行されてから満期が来るまでの間に、99円になったり、101円になったりします。その値動きには法則性があります。

実は、債券価格は、市中金利に対して逆に動くのです。高金利の新発債と同じ条件にするには、本体の価格を下げなければなりません。5年後に新発債と同じ収入10円を得るために必要な取得価額は95円です。
100円の利率1%の利子5年分と元本の償還を足した105円から、10円の収入を得るためには、仕入れは95円である必要があるからです。

厳密には、流通市場で決まる売買価格は市中金利の影響だけでなく、表面利率、残存期間の長短、債券発行体の信用力などの影響を受けて変わっていきます。また、先ほどの試算では分かりやすくするために割引率を見ていません。現実は、もう少し複雑な影響を受けますが、金利と逆方向に動くことには間違いありません。

 

債券利率 とは

債券の利率とは、「額面に対する年当たりの利子の割合」のことをさします。つまり、「4%の利率の債券を100万円額面保有している」という場合、「購入金額がいくらであろうと、毎年額面100万円あたり4万円の利子を受け取ることができる」ということになります。

債券利回り とは

債券の利回りは、「債券の所有期間中に受け取る利息と売買などによる差損益との合計額が、投資元本に対して年何%になるのかをみるもの」ですが、簡単にいうと「1年あたりの収益(損失)が投資金額に対して年何%なるか」ということです。

 

PAGE TOP