どうして投資が必要なの?
超低金利時代、日本人の預金偏重は続くか
『貯蓄から投資へ』という言葉を聞いたことはあるでしょうか。大切な金融資産を低金利の預貯金として持つのではなく、その金融資産を元手に収益を上げる努力が必要になってきています。
なぜ、投資が必要なの?
1990年台より以前の預貯金は高い金利によって、ただ銀行に預けているだけで増やすことができました。バブル経済崩壊以降から低金利が続く現在の日本では、預貯金だけで資産を増やすことは難しい時代になっています。
以下の図を見て行きましょう。
日本では、家計の資産の内約半分(53.5%)を預貯金として持ち、投資されているのは15.1%です。米国では反対に、預貯金として12.8%持ち、株式や投資信託や債券投資に約半分(52.5%)の資産をまわしています。債券や投資信託、株式・出資金に日本の約3~4倍の割合で投資していることがわかります。
次に収益率を見て行きましょう。以下のグラフを見ると、1990年以降の米国の平均収益率は3.8%、日本の平均収益率はマイナス0.4%です。つまり、米国は家計の金融資産の多くを投資し、年率3.8%(1990年以降)の収益を上げていることがわかります。
米国の3.8%の平均収益率で100万円を20年間運用した場合、いくらになるでしょうか?