今週の株式市況
今週(1-5日)は名実ともに12月相場がスタートする。年末特有の個別材料株によるラリーが期待され、全般も堅調な展開が予想される。2日には衆院選が公示され、14日の投開票に向けいよいよ選挙戦が本格化する。
東京市場のメーンプレーヤーである外国人投資家はクリスマス休暇を控え、徐々にトーンダウンしてくる季節を迎える。しかし、相場が押すようなら日銀によるETF(上場投資信託)買いやGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による株式購入が下支えとして意識され、大きな下押しは考えにくい。
原油安、円安に加え、年末商戦の好調が伝わる米国景気の回復、さらに日本、中国の景気持ち直しに道筋が見えてくれば、日本株を取り巻く環境は明るさを増す。日経平均の想定レンジは1万7200-1万7600円。物色動向は地方創生、女性の活躍、リニア新幹線、訪日外国人誘致など政策に沿う銘柄、特に低位株が優位となるだろう。