11月為替概況
2009年11月27日 14年ぶり、一時1ドル=84円台
為替のマーケットが非常に乱高下しており
お問合せ等多くなっておりますので解説いたします。
円相場は27日朝方に、一時1ドル=84円台に突入し1995年7月以来
14年4カ月ぶりの円高水準となりました。
アメリカの超低金利政策が長引くとの見方で、
ドルを売って円を買う動きが広がっていた事に加え、
アラブ首長国連邦(UAE)ドバイでの金融不安をきっかけにした
「ドバイ・ショック」がおこり、
欧州の金融機関がドバイへの巨額の融資を行っていることから、
ユーロに対しても円が急伸しました。
週明け30日の東京外国為替市場は、
UAE中央銀行が銀行間取引市場に資金供給すると発表したことを好感し、
ドバイショックの混乱がひとまず一段落したとの見方からユーロなどが買い戻され、
円はおおむね1ドル=86円台後半で取引されています。
ドバイ向け売り上げが大きい日本の企業はほとんどなく、
仮にドバイ経済が悪化しても、悪影響は限定的とする見方もありますが、
ドバイ政府のみならず、巨額の対外債務を抱える新興国の財政問題に懸念が生じ始めて
いることもあり当面神経質な相場状況が続くかもしれません。